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なにが 支援になるのだろう・・・

今年は、本当に 一生忘れない年になるだろう。

9.11の2001年に続いて。

あの時は、大事な恩人が、命を落とされた。   ビルに突っ込んだ 飛行機と共に。

残された元CAの奥様と、2人のお子様。

考えただけで、苦しくて、悲しくて、 海の遥か彼方のできごとに、体調を崩した私。



輝く明日がくるはずと、期待せずに生きていく、ということと、

それでも輝く明日は来る!と信じて生きていくこと、

矛盾のようで これが現実、と知ることになった、今回の震災。




やっと大学に進学する息子は、入学式がない、大学にとって前代未聞の新入生に・・・

これも 忘れられない人生の思い出になると思えば、財産かも。


娘も息子も、3.11には、帰宅難民になるよりはと、学校で宿泊。

これまた貴重な体験ができた。


マイナスのように見えることも、心一つで、人生の財産になると信じる。





大学時代の友人が気仙沼に住んでいたことを、初めて知った。

海岸から数百メーターの場所で、お店をしていたらしい。


すべて流されて、幸いご家族は全員ご無事だけど、親戚の家の一室を借りて

身を寄せ合っていると・・・

顔も思い出せない同窓生だけど、やっぱり聞いたからには、放って置けない。

でも、なにができるんだろう。 東京に住んでいる私に。
 



停電計画にも入っていない。 ただ、水だけが手に入らない。

仕方なく、ミネラルウォーターの宅配を契約して、予想外の出費。

できる限りの節電には気をつけているが、街頭までが消されて、玄関先が真っ暗なので、

帰宅する娘の安全のために、やはり門灯は消しておけない。


こんな感じの私に、被災地の友人のためになにができるのか。

なにが必要なのか、推測するにも限界がある。

そうだ、音楽を 送ってみようか。

しかし、あちらにはオーディオはあるのか? プレイヤーも流されたのでは?

メールで聞いてみると、ipodをはじめ、全部家ごと流されたと・・・

全部そろえた ドリカムもCDも、買ったばかりのサザンの新アルバムも。



ん~、もう 考えてみてもしょうがないから、気持ちの向くまま、ウチにあるCDの中から、

曲を選び始めた。 たいしたCDもないのだが。

でも、音楽だ、と思った。 音楽を送りたいと。



持ってるCDって、井上陽水、ユーミン、サザン、平原綾香、コブクロ、森山直太朗

ミスチル、東方神起、W-inds・・・

と、まあ、 ジャンルはゴチャゴチャだけど、励まし系の曲は、いくつかあるなぁ。

しかし、なにに吹き込むの?って、私はキカイに強くはないし、あちらはオーディをはない。

昔懐かしく・・・カセットテープに 吹き込むことにした。 手元にあった 120分テープ。

すぐ伸びるやつだけど。





そういえば・・・大学時代の彼氏が、私の誕生日に 彼の好きな歌をテープに吹き込んで

くれたっけなぁ。 不思議に全曲が、私の好きなメロディで、ビックリした。

感性が一緒! 相性もバツグン、 おまけに 彼の母親の誕生日が私と同じ。

これは、運命の人?!  と思いきや、、、、別々の人生に。


外交官を目指していた、優秀な人だったなぁ。

理想に近い、人だった。



結局、結婚した相手は、感性も性格も、正反対の男性。

友人としては、たぶん うまく行かないはずの人物。

でも、配偶者としては、たぶん、ベストな人だと、言わざるを得ないオット。。。



人生なんて、そんなものなんだろう。

だから、私はカセットテープに、黙々と 私の好きな音楽を吹き込み続けた

時代に逆行してるな と思いながらも。


平原綾香の「ジュピター」に始まり、 直太朗の 「さくら」や、 コブクロの「蕾」など、

作ってみると、私的には 素晴らしい選曲になった。  と思う。

一晩かかった。 それも、学生に戻ったようで、楽しかったかも。



仕上がったテープを、どれどれ、と聴いてみると・・・

げげぇ! このテープ、数年前、なんでか知らんけど 

オットがコンサルとしてラジオに出て、くっちゃべってたのを録音したヤツだった~


というのは、流れてくる曲の後ろから、かすかに耳障りなオットの声が、

聞こえてくるではないか  ががぁ~ん・・・

なんで、全部消えずに 前の録音が残ってるの~?

って、ちゃっちいラジカセデッキで録音してるんだもん、仕方ないわ。

しかし、そこはお茶目なワタシ、これはこれで、まぁ、特別なテープになったかも、と、

そのまま送ることにした。

  


娘が使わなくなったCDラジカセデッキと、ワタシが太って着れなくなった服

ドリップコーヒーに ハーブティ、娘とダブって買った ミスチルのCDやら、

本当に喜ばれるのかどうかわからない、そんな品々を、荷物に詰めた。



気仙沼には、いつ届くか予測がつかない、と郵便局に言われたが、

2日後には配達されたようで、友人から感謝のメールが届いた。



そして、配信されたばかりの、ミスチルの「かぞえうた」

桜井和寿氏が、被災者に向けて作った応援歌。


これもぜひと、彼女に「ギフト着歌フル」としてケイタイメールで送った。

被災者へのプレゼントとして、良いアイデアだと思った。

そしたら、彼女の息子さんから返信が。 「これ、パケット代は かかりませんか?」

そうか・・・ 曲はプレゼントでも、ダウンロードするためには パケット代がかかるじゃないか。

「ごめんね、配慮が足りなくて。 無視してください」



でも彼女、気を遣ってくれて、息子のケイタイならパケホだから、息子にダウンロードさせますって。

どーなのよぉ、被災者に気を遣わせちゃって、もー、

なにが支援だか、励ましだか、わかんないよぅ・・・




やれやれ、東京に住む私にとって、被災された方々に、なにができるかなんて、

本当にわからない。



良かれと思ってしたことが、本当に喜ばれるのかどうかも、まったくわからない。

やはり、なにかしたい、とは思うが、 こちらの自己満足でしかないのでは、とも思う。



でも、、、、たぶん、気持ちだけは 必ず伝わる。 それだけで、いいのかもしれない。



そんなものかもしれない。







03_kazoeuta_m.jpg



かぞえうた

作詞/作曲:桜井和寿

かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
なにもない くらいやみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
こころがさがしあてたのは
あなたのうた
 
たとえるなら
ねぇ なんにたとえよう
こえもないかなしみなら
ひとつふたつ
もうひとつと わすれて
また ふりだしからはじめる
きぼうのうた
 
わらえるかい
きっと わらえるよ
べつにむりなんかしなくても
ひとりふたり
もうひとりと つられて
いつか いっしょにうたいたいな
えがおのうた
僕らは思っていた以上に
脆くて 小さくて 弱い
でも風に揺れる稲穂のように
柔らかく たくましく 強い
そう信じて
 
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
こごえそうな くらいうみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
あなたがさがしあてたのは
きぼうのうた
ひとつふたつ
もうひとつと ゆれてる
ともしびににた
きえない きぼうのうた


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コメント 4

puffpuff

音楽のプレゼント、いいですね!
by puffpuff (2011-04-12 18:13) 

Glace

★Puffpuffさん

震災から 早50日。
GWは、いかがお過ごしですか?

私は、都内で極上の時間を過ごす予定 (^_^)v 
 
by Glace (2011-05-03 17:45) 

puffpuff

極上!!
気になるっ!
by puffpuff (2011-05-05 19:09) 

Glace

ふふふっ・・・

次の日記で ご報告しますわねっ(^0^)
by Glace (2011-05-05 21:36) 

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